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主な登場人物
・黒原 薫  :主人公 28歳 OL
・紺野 理沙子:白百合会主催 37歳 
・熊谷 陽子 :白百合会メンバー 33歳
・金森 志津子:白百合会メンバー 44歳

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無言のままファイルのページを捲る
【4月3日 活動記録】
そこには、理沙子と志津子がソファーに腰掛けグラスを傾け、
2人の足元には、逸し纏わぬ姿で陽子と見知らぬ女性が・・・
まるで犬のように・・・四つん這いの姿が映し出されたいた。
首には太い首輪・・・そしてリードを理沙子と志津子が握っている。

そのページを見た時に、陽子は顔を赤らめ血走った目で薫を見詰めた
薫の心の中で、何かが噛み合う音がした
『これが・・・非現実世界・・・』
『私の望む世界・・・』

【6月29日 活動記録】
今度は志津子が四つん這いになり、リードを見知らぬ女性が持ち、
陽子はソファーで大きく足を開き、その間に女性が顔を埋めていた。

理沙子は日常会話の様に「こういう集まりなの、興味あるかしら?」
「・・・はい。興味あります・・・」薫はファイルから目を離さずに答えた
「良かったわ、じゃあ手続きに入りましょうね」

理沙子は薫の隣に席を移し、2人での会話を進めだした
「身分証は持ってきました?」
「はい。持ってきました」
「一応不定期に開催してるの、都合が合えば参加してくれれば良いのよ」
「はい・・・いつもこんな感じなんですか?」
「ううん。こう言う時もあれば普通のお食事会もあるわ」
「あの・・・SとかMの希望って・・・?」
「特に設けてないわ。その時に決めてくれれば良いし、無理に変えなくても良いわよ」
「会費とか・・・高いんですか?」
「1回に付き……円位ね、それと食料やお酒は持ち寄りでね」
薫は聞きたい事、興味ある事を、色々と聞いた
理沙子は、全てに対して笑顔で優しく答えてくれた
他の2人は、日常的な会話を淡々と交わし、非現実世界と現実世界を区切っているかのように。

理沙子が数枚の紙を取り出し、薫に渡した
「皆さんはどう?薫さんの参加に賛成?」
陽子と志津子は、満面の笑みで大きく頷いた
「それじゃ、この書類に必要事項書き込んで、私に送って下さる
分らない所は、電話でもメールでも良いから聞いて頂戴ね
これで、審査はお仕舞いよ。」
薫は緊張が少し解け、冷えたコーヒーに口を付けた


理沙子達と逢った数日後
薫は書類に書き込み、判を押し、身分証のコーピーと顔写真を添付し、理沙子に送り返した。
もう、心は決まっていた・・・この先の非現実世界へ踏み込む期待感だけが、心を支配した


それから数週間、特に何の連絡も無かった


火曜日の夜
薫の携帯がメールの着信を告げる
【メンバーの皆様】
大変ご無沙汰しています。理沙子です。
来る5月○日(金)に、白百合会の会合を開催致します。
詳細に付きましては、下記に記載致しますので、ご確認下さい。
参加希望者は、木曜日までに連絡下さい。
新メンバーが加わり、今後は更に会合の頻度を増やしていきたいと思いますので、
皆様宜しくお願い致します。

日時:5月○日(金)午後1時
場所:マンションKONNO 801号(東京都○○区○○1−2−3)
費用:……円

食料・お酒等は、また持ち寄りでお願いします。

薫は全身が熱くなった・・・いよいよあの世界に・・・憧れの世界に行ける
直ぐに参加希望のメールを返信した


つづく

テーマ : 短編小説 - ジャンル : 小説・文学

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