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その扉を開くと、薫は別人…
いいえ、人間では無い別の物になる…。

自ら望んで開けた扉…
自ら望んで入った部屋…

約1年前の話。
仕事のストレスからか、プライベートに不満があったからか、ある募集掲示板の書き込みに目を留めた。

掲示板の書き込み

『私達は、女性だけのサークル活動をしています。
現在のサークル活動人数は8人です。
大人の女が集う、現状に満足出来ない者が集い、現実離れした世界を目指した活動をしています。
非現実世界に憧れを抱いてる方は、是非ご参加下さい。
ご参加なされた方のプライバシー、サークル内で起きた事は秘密厳守が原則です。
審査には、身元確認はもちろんの事、かなり厳しい審査がありますので、ご了承下さい。』
半信半疑でその書き込みを読み、数日迷っていた。
しかし、仕事中も…何かをしていても、その書き込みの内容が気になっていた…。
『非現実世界…』と言う言葉…現実に満足してない薫を惹き付ける、何かがあった…。
数日後、薫はパソコンに向かいキーボードを叩いていた…その書き込みへの返事を…。

『現実世界に嫌気が差し、週の内数日でも、現実から抜け出して非現実世界へ没頭したいと思っています。
普段の嘘で覆われた自分では無い、本当の自分を…本来あるべき姿を見たいと願ってます。』
すぐに、サークルの責任者HN理彩と言う方から連絡があた。

『まずは、普通にお会いし、お茶でもしませんか?詳しい話は、その時にさせて頂きます。
当日は身分確認出来る物(免許証・保険書)をご持参下さい。
もちろん私達も身分書を持参致します。
お話・条件が合わない際は、その場で正直にお話下さい。無理強いは致しません。
ご都合の宜しい日時をお知らせ下さい。
携帯電話番号090………』

っとあった。都合の良い日時と、自分の携帯電話番号をメールした。

数日後、理彩から連絡があり、希望日時に○○駅で待っているとあった。
その日まで薫の心は、期待と不安で揺れた…。
自分の願望は叶えられるのだろうか…?
冷やかしでは無いだろうか…?
日毎…時間毎…に考えが交互に替わった…。

その日が近付くに連れて、薫の気持ちは固まっていった。
根拠の無い自信が、不安な気持ちを押さえ込むように…。

理沙と待ち合わせをした当日
その日は、金曜日の午後だった。
会社に半休届けを出し、午後に退社し待ち合わせ場所へ向かった。
朝から仕事が手に付かず、悶々とした気分で過ごしている。
会社を抜けた薫の足取りは軽やかで、期待に胸を躍らせていた

待ち合わせの場所『Half Moon Cafe』
平日の午後と言う事もあり、お客さんはチラホラとしかいない
若い店員に名前を告げると、先方はまだ着ていないと言われ、席に案内された
案内された席は、3方向を壁に囲われた7〜8人が座れるダイニングテーブルが置かれた個室の席だった
薫は時計に目をやると、まだ約束の2時よりも15分も前…
コーヒーを注文し、これから何が起こるのか…、審査に受かるか…など色々と考えを巡らせた

10分位経った時、店員がお連れ様がお見えになりましたと告げに来た
席を立ち、ナプキンで口元を拭った

そこに現れたのは、予想に反し普通の出で立ちの方ばかり…
年齢も服装の好みもバラバラな3人の女性
皆笑顔で軽く会釈をし、席に着き、各々注文を済ませた
薫は緊張で、飲み干したコーヒーカップに口を付け、店員からお替りを勧められ、周りの笑いを誘った

注文の品が皆の前に揃うと、大柄で派手目な女性が口を開いた
「こんにちは、薫さん。今日はわざわざお越し頂き有り難う御座います。
まずは、自己紹介しましょうか。
私は紺野 理沙子と言います。年齢は37歳です。よろしくね」
軽く頭を下げた

即すように、隣にいる少し太った女性に手を向けた
「私ねー緊張しちゃうわ。
えー名前は、熊谷 陽子 歳は、33歳です。よろしく」
同じ様に軽く頭を下げる

その隣、薫の横に座った一番年上に見える女性が、薫の方へ向き直し
「金森 志津子、44歳です。宜しくお願いしますね」

水を口に含み一呼吸置いてから、言葉を発した
「黒原 薫と申します。年齢は28歳です。・・・宜しくお願いします。」
皆にこやかに、会釈をして答えてくれた。

これが非現実世界を楽しむメンバー?少し、拍子抜けした。
まるで、近所の主婦が集まって井戸端会議をしてるようで…。
やっぱり、私の考えた物とは違うのかな…?そんな事を思っていると、
突然、分厚いファイルが薫の前に出された
目をパチパチしていると、
理沙子が、今までと違う口調で
「その中御覧なさい」
陽子は俯きナプキンをモジモジとし、志津子はコーヒーを飲みながらこちらを覗き込んでいる
ファイルの表紙を開けた
『淑女の集い 白百合会』と書いてある
全身に熱い物が流れ出した
ページを捲ると、そこにはボンテージファッションに身を包み、仮面舞踏会の様なアイマスクをした複数の女性が現れた。
その中には、ここにいる3人であろう年恰好の女性も存在していた
言葉を失い、ページを進めていく…

つづく



テーマ : 短編小説 - ジャンル : 小説・文学

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リンクしちゃいました♪

はじめまして!時々のぞかせていただいてます。
結構好きなので、リンクに加えさせていただいちゃいました♪
問題あったら言ってくださいね。これからもどうぞよろしく。

はじめまして妙子さん。
リンク有り難う御座います。
妙子さんのブログもチェックしてますよ。
これからも、仲良くして下さい。

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